山形の蕎麦屋そば処きくちそばブログ: 蕎麦屋の余韻そば湯について・・・。

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雪降り、吹雪と山形はいよいよ冬本番になりました。大雪注意報が出ていて明日まで約８０ｃｍ位の雪が積もるようです。除雪対策もいよいよと言う感じになりました。さて今日は、そば湯についてお話したいと思います。そば湯はそばを茹でたあとの、お湯のことをいいます。そばは食べなくてもそば湯を飲めばそばを食べたのと同じです。そばを茹でたお湯を飲むよりも、そば粉１００％のそば湯は美味しいものですね。そば湯についての蕎麦噺です。
◆蕎麦の余韻、蕎麦湯◆
蕎麦の後に蕎麦湯を飲むのは、蕎麦食いの余禄の楽しみである。蕎麦湯に溶け出た栄養分を摂取する意義もさることながら蕎麦の余韻を楽しむ儀式と考えたい。残った蕎麦つゆに蕎麦湯を入れると、蕎麦湯の味がわからなくなるという人がいる。しかし昔から蕎麦の辛つゆは蕎麦湯でのばしても吸物のようにおいしく飲めるようでなければならない、といわれている。だから残り汁に蕎麦湯を入れて飲む。つゆが多すぎる場合は、別の器をもらって適量に分けて蕎麦湯と合わせる。つゆ2〜3割・蕎麦湯7〜8割程度を目安とする。薬味のネギを少し入れると蕎麦湯を飲む時シャキッとした食感が出る。蕎麦湯は煮で湯であるから開店早々の、いわゆる釜が開いたばかりの湯は薄い。たくさん煮でた後の湯がとろっとして濃い。たんぱく質や栄養分がたっぷり溶け出た濃い蕎麦湯を好む人が多い。開店早々の客にはわざわざ蕎麦粉を溶いて作ってくれる店がある。その場合は蕎麦粉100％の湯だから汁を入れないで味わうのもよい。『蕎麦の薀蓄』より　太野祺郎・著　講談社

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